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太陽光発電所の枯れ草火災対策|防草と難燃性で延焼リスクを抑える
太陽光発電所では、雑草が伸びて枯れると、それが燃えやすい「燃料」になります。タバコの火、近隣の野焼き、機器の発熱などをきっかけに枯れ草に着火すると、火がパネルや架台、ケーブルへ燃え広がるおそれがあります。発電所は無人で管理されることが多く、火災に気づきにくいのも心配な点です。
この記事では、太陽光発電所の枯れ草による火災・延焼リスクと、その対策をわかりやすく解説します。

まず結論:枯れ草を減らす+燃え広がりにくくする
火災対策の基本は2つです。枯れ草そのものを減らす(防草)ことと、万一着火しても燃え広がりにくくする(難燃性の資材)ことです。この両方を満たせると、延焼リスクをより抑えやすくなります。防草と延焼を抑える対策を分けて考えず、まとめて対策するのがポイントです。

太陽光発電所で火災が起きる原因
- 枯れ草への着火 … 伸びて枯れた雑草は乾燥して燃えやすく、火種があると着火しやすい
- 機器・配線の発熱 … ケーブルの接続不良などによる発熱が、周囲の枯れ草に燃え移る
- 近隣からのもらい火 … 野焼き、花火、たき火などの飛び火
- 無人ゆえの発見の遅れ … 早期に気づけず、燃え広がってから発覚する
特に、雑草を放置している発電所ほど「燃料」が多く、火災が大きくなりやすい傾向があります。
対策1:防草で「燃える草」を減らす
まずは枯れ草をためないことです。防草の方法には、草刈り・除草剤・防草シート・砂利敷きなどがあります。長く手をかけずに抑えたい場合は、持続性の高い対策が向きます。費用と手間の比較は「太陽光発電所の雑草対策を徹底比較」で解説しています。
ただし、防草シートには注意点もあります。一般的な樹脂製の防草シートは熱・火に弱い製品が多く、シート自体が燃え広がりの一因になることがあります。シートの種類ごとの特徴は「防草シートの種類と選び方」で解説しています。火災を意識するなら、防草の「持続性」だけでなく「燃えにくさ」も合わせて選ぶことが大切です。

対策2:難燃性の高い資材で延焼を抑える
枯れ草を完全にゼロにするのは難しいため、「着火しても燃え広がりにくい」資材を使うことが、もう一段の備えになります。
水和硬化性マット(ドライマット)は、敷いて固定し散水で硬化させる防草・法面保護材で、上層シートが難燃性を備えています。第三者試験機関による燃焼性試験(45°エアーミックスバーナー法)では、上層シートの炭化長が約2cmと、防炎性能の判定で用いられる炭化長の基準(10cm以下)を大きく下回る結果が出ています。また、高等専門学校との共同研究の燃焼実験でも、燃えにくい(燃焼しにくい)ことが確認されています。
これにより、めくれ・飛散に強い防草性能(固定後に硬化)と、枯れ草の延焼を抑えやすい難燃性を、1つの資材で兼ねられます。羽根つき(黒マルチ付き)タイプは防草を強化した仕様です。ドライマットはNETIS登録技術(CG-220028-A)です。
なお、これらは試験成績・研究結果であり、防炎物品としての認定とは異なります。火災を完全に防ぐものではないため、火気の管理や定期的な点検と組み合わせてご検討ください。

枯れ草火災を抑えるためのチェックポイント
- 雑草を放置しない … 枯れ草(燃料)をためない
- 防草資材の「燃えにくさ」も見る … 熱・火に弱い樹脂シートは延焼の一因になりうる
- 火種を管理する … 喫煙・野焼き・機器の発熱に注意
- 定期点検で早期発見 … 無人でも、巡回やカメラで異常に早く気づく
- 延焼を抑える資材を併用 … 難燃性のある防草・保護材を検討する

よくある質問
Q. 太陽光発電所で本当に火災が起きるのですか?
枯れ草への着火や、機器・配線の発熱、近隣からのもらい火などをきっかけに、火が燃え広がるリスクがあります。無人で発見が遅れやすい点にも注意が必要です。
Q. 防草シートは火災対策になりますか?
枯れ草を減らす意味では有効ですが、一般的な樹脂製シートは熱・火に弱い製品が多く、シート自体が延焼の一因になることがあります。燃えにくさも合わせて選ぶことが大切です。
Q. ドライマットは火に強いのですか?
上層シートが難燃性を備えており、第三者試験で炭化長が約2cm(防炎判定の炭化長基準10cm以下を大きく下回る)という結果が出ています。共同研究の燃焼実験でも燃えにくい(燃焼しにくい)ことが確認されています。ただし試験成績・研究結果であり、防炎認定とは異なります。
火災・防草の対策を相談する
太陽光発電所の枯れ草火災・防草対策をご検討の方は、発電所の地形・面積・現場写真をお送りいただければ、適した対策と必要な資料(難燃性の試験データを含む)をご案内します。技術資料の請求も承っています。