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法面の侵食・洗掘を防ぐには?原因と対策工法をわかりやすく解説

切土や盛土でできた法面(のり面)は、雨水や表面を流れる水によって少しずつ削られていきます。これが「侵食」「洗掘」です。放っておくと溝ができ、やがて表層の崩壊につながることもあります。

この記事では、法面の侵食・洗掘が起きる原因と、表面を守る対策工法をわかりやすく解説します。

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まず結論:表面を覆って水の力を弱める

侵食・洗掘は、雨水や表流水が法面の表面に直接あたり、土を削り取ることで起きます。対策の基本は、表面を植物や保護材で覆って、水が土に直接あたらないようにし、水の流れる力を弱めることです。現場の勾配・土質・水の量によって、向く工法が変わります。

法面の侵食・洗掘はなぜ起きる

主な原因は次のとおりです。

  • 雨水の直撃 … 雨が裸地の表面を叩き、土の粒を飛ばす(雨滴侵食)
  • 表流水の流れ … 表面を流れる水が土を削り、溝をつくる(ガリ侵食・洗掘)
  • 植生がない … 草木の根が土を押さえていないと、表面が崩れやすい
  • 急な勾配 … 勾配が急なほど水の流れが速く、削る力が強い

特に、施工直後で植物がまだ育っていない法面や、水が集まりやすい箇所は侵食を受けやすくなります。表面流が集中して起きるのり面崩壊と排水の考え方は「豪雨によるのり面崩壊への減災対策」で解説しています。

侵食・洗掘を防ぐ対策工法

1. 植生工(緑化工)

種子や苗で法面を植物に覆わせ、根と葉で土を守る工法です。環境・景観に優れ、勾配が緩く土壌条件が良い法面に向きます。ただし、植物が育つまでに時間がかかり、その間は侵食を受けやすいため、初期の保護を併用することもあります。

2. 侵食防止シート・マット類

法面の表面をシートやマットで覆い、雨や表流水から守る工法です。植生工の初期保護として使ったり、植生が定着しにくい場所で使ったりします。敷設して固定するタイプが多く、比較的施工しやすいのが特徴です。

3. モルタル・コンクリート吹付工

表面をモルタルの硬い被膜で覆う工法です。岩が露出した法面の風化・剥落防止に向きますが、吹付機などの機械が必要で、騒音・粉じんの配慮も求められます。吹付工の基本は「モルタル吹付工とは」、機械が使えない現場の代替は「モルタル吹付工の代替工法5選」で解説しています。

4. 水和硬化性マット(ドライマット)

マットを敷いてアンカーピンで固定し、散水で硬化させる工法です。硬化後は表面を保護し、雨水や表流水による侵食を抑えます。吹付機が不要で人力施工でき、重機が入らない小規模・狭小地・山間部の侵食対策に向きます。ドライマットはNETIS登録技術(CG-220028-A)です。重機が入らない現場の工法選びは「狭小地・急傾斜の法面保護」も参考にしてください。

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対策工法の比較

工法侵食防止の効き方向く現場留意点
植生工根と葉で覆う緩勾配・土壌が良い定着まで時間がかかる
侵食防止シート表面を覆う初期保護・補助固定・端部処理が重要
モルタル吹付工硬い被膜で覆う岩の多い法面機械・騒音・粉じん
水和硬化性マット硬化して覆う小規模・狭小地・山間部凹凸の大きい地面等は事前確認

選び方のポイント

  1. 勾配と水の量を確認 … 急で水が集まる箇所ほど、しっかりした保護が必要
  2. 植生で対応できるか … 緩勾配・良い土壌なら植生工を基本に
  3. 施工条件を確認 … 重機が入らない・騒音を抑えたいなら人力施工できる工法へ
  4. 初期保護の要否 … 植生が育つまでの間、表面を守る必要があるか

なお、常時水流のある川底・河川や、極端な急傾斜・もろい岩盤などは、専門的な検討が必要です。水和硬化性マットは表層の侵食防止が主目的で、地すべりや深い崩壊を抑える抑止工ではない点にも注意します。

よくある質問

Q. 施工直後の法面が雨で削られそうです。すぐできる対策は?

表面を覆う侵食防止シートやマット類が、初期の保護に向きます。植生工と併用して、植物が育つまでの間を守る方法もあります。

Q. 急な法面でも侵食対策はできますか?

勾配や土質によります。急傾斜は水の力が強いため、表面をしっかり覆える工法を選びます。極端な急傾斜は専門的な検討が必要です。

Q. 重機が入らない場所の侵食対策は?

人力で施工できる水和硬化性マット(ドライマット)などが選択肢になります。現場条件で適否が変わるため、写真や図面で確認するのが確実です。

現場に合う侵食対策を相談する

法面の侵食・洗掘でお困りで、現場の適用可否を確認したい方は、現場写真・図面・勾配・施工面積をお送りください。ドライマットの適否診断と、目的に合った技術資料をご案内します。資料請求のみのご依頼も承ります。法面保護工全体の分類は「法面保護工の種類を一覧で解説」もご覧ください。

ドライマットの適用可否・概算費用は現場条件で変わります。現場写真・図面・施工面積をお送りいただければ、適用可否と必要な資料をご案内します。

資料請求(カタログ・技術資料) 適用可否を相談する

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